家で食事をテーブルでされる方の多くは、
毎日、朝と夜、最低でも1日2回は椅子に座るのではないでしょうか。
その都度椅子には数十キロの負荷がかかり、押したり、引いたり、引きづったりと、
椅子の毎日は過酷です。
また、最近では食事だけでなく、子供が宿題をする時や、テレワークしたりなど、
椅子で過ごす時間は以前より長くなってきています。
そう考えると、椅子には座り心地にプラスして、過酷な毎日(笑)に耐えうるだけの強い強
度が求められます。
そのため椅子をデザインすることは、屈強な建物の構造計算にも通じるところがあることか
ら、「椅子は最小の建築物である」と語られています。
これは日本全国で活躍される空間プロデューサー 瀧 勝巳氏の言葉なのですが、瀧氏によ
ると空間を考える時には、まず自分に似合う椅子を選ぶことから始め、その後で周りの家
具・インテリアを決めていくことで、より自分にあった美しい空間が作られていくと話され
ています。
1脚の椅子をきちんと選ぶこと
これはもしかしたら大人の嗜みかもしれませんね。