さて、今日ご紹介するのはこちら。フランスの建築家 ジャン・プルーヴェの代表作「Standard Chair(スタンダードチェア)」。
1934年に大学の学生用のチェアとして発表された、スチール製のフレームにプライウッドの座面と背板を組み合わせた、おしゃれなチェアです。
特徴は、幅広に作られた三角形の後ろ脚。ジャン・プルーヴェは、椅子に座った時、後脚に最も負担がかかるという椅子の本質を見抜き、スタンダードチェアのデザインに生かしました。より大きな重さがかかる後脚には、太さをもたせた鋼板を用いる事で、椅子にかかる重さを床へ逃がせる構造になっています。
こちらのスタンダードチェアは日本ではあまり一般的ではないかもしれませんが、最も有名なクラッシックチェアのひとつで、世界中には熱狂的なコレクターもたくさんいる名作です。