さてさて。
テーブルサイズとカタチが決まりましたら、次はテーブルの素材をどうするか？
ダイニングテーブルは目に入る面積が多い分、テーブルによってお部屋の印象もずいぶん変わってきます。
また、使われている材質も木、モールテックス、セラミックやメラミン、ＵＶ鏡面仕上げなど様々なものがありますよね。
その中でも今回は「木」のテーブルの場合について。
明るくナチュラルな雰囲気にしたい場合は、オーク、タモ、メープルなどの色味が明るいものを。
※オーク材は昔から家具材としては人気の材質！
また、落ち着いたシックな感じにしたい場合は、ウォールナットやブラックチェリーなどの色が濃い木肌を持つものを選ばれるのが一般的です。
※高級感があり、落ち着いた色合いのウォールナット材も人気！
お部屋の雰囲気やお好みに合わせて樹種をお選び下さい♪
そして、「木」と言ってもそのつくりもまた一つではありません。
テーブルのつくりは大きくわけて3つに分かれますので、それぞれを見ていきましょう。
1.突板（つきいた）仕様
図A
天然の木を薄くスライス（0.2ｍｍ～10ｍｍくらいの厚み）したものを、合板やベニヤなどの表面に張ったものを「突板（つきいた）」と言います。
使用する木を薄くすることで価格が抑えられたり、木目がそろって美しい、などのメリットがあります。
その一方で、無垢材と比べると強度が弱く、剥がれなどが起こる可能性もあるなど、デメリットもあります。
2.集成無垢材
図Ｂ
天然木の無垢材は一言でいうと、木そのもの製材したもの。
家具として使用される時には、これらの無垢材を接ぎ合わせて使用しています。
突板に比べて耐久性が高く、また重厚感ある木の質感が溢れるものとなっています。
長く使うことができますので、使い込んでいくことで出てくる経年変化などをお楽しみ頂けます。
3.一枚板
図C
製材した天然木が、そのまま一枚の板になっているものです。
人工の手を極力加えていませんので、木本来の姿に近い状態となっています。
しかし、手を加えていない分、反りや割れが起こりやすいことも予めご了承ください。
そして最後は仕上げの塗装です。
天然木を使ったテーブルの仕上げは大きく分けて表面に塗膜ができるモノと、できないモノに分かれます。
塗膜ができないモノには主としてオイル仕上げが上げられ、塗膜ができるモノとしては、ウレタン仕上げが上げられます。
〇オイル仕上げ
オイル仕上げは植物性のオイルを原料としたオイルを無垢材にしみ込ませます。
塗膜を作らないため、木の表面を直接触れることができ自然な質感を楽しめる反面、汚れやキズがつきやすくなります。
しかし、汚れが気になる場合などは紙やすりなどで汚れを削り、またオイルをしみ込ませることで元通りに戻りますので、ご家庭でもメンテナンスができるというメリットがあります。
また、オイルを塗り込ませていくことで時間とともに味わいが増し経年変化を楽しむことができます。
〇ウレタン塗装
ウレタン塗装は表面に薄い樹脂の膜ができるため、表面の強度が増し、キズや汚れに強くなります。
メンテナンスは基本不要です。
しかしオイルでは楽しむことができる自然な質感を味わうことができない点や、長年使うことにより塗装などが剥がれてきた場合にはご家庭でメンテナンスすることができません。
木材の家具を選ぶ場合には、それぞれのメリットとデメリットを踏まえて、どこに重点を置くかがポイントとなります。
